コレクション: UNIVERSE (2020)

〈UNIVERSE〉と名付けたのは、わからないもの、理解出来ないものへの期待を込めてである。この言葉から、すぐにも宇宙を連想できるように、謎の部分を多く秘めているからこそわたしを魅了するのだろう。何を素材にした作品かと言うと、特別な素材でもなく、どこにでもあるものである。わたしは、たとえ身近なものを素材にしても、宇宙を連想できるものを生み出せると思う。それでもと思うのは……。宇宙への憧憬は、ルネサンスを引き寄せ、月に着陸し、次々に人類が他の惑星の秘密を知り得たとしても、謎の秘密が明らかにならないようにいつまでも遠ざかり、永久に解明されることがないということなのだろうか。